「しつけと訓練は違う」という考え方に共感し、御殿場から通う決心をしました。

2018/08/07

飼い主様名   今西様
コース                  問題行動矯正レッスン
犬の名前              りゅうくん
犬種                     黒柴
受講期間              4クール

                                                                   

 

りゅう(黒柴、オス、4歳)は、元飼い主が保健所に連れてきたところを救助された保護犬です。
私たちは里親として彼を迎えました。しかし、りゅうが他のイヌに対して吠えたり、
本気で噛みに行こうとする問題があることがわかったのは、りゅうを家に迎え入れた後のことでした。

さらに、その様な緊張状態のときに不用意に手を出すと、飼い主でも噛まれるということが問題をより深刻にしていました。
捨て犬という事もあり、社会性が身に付かなかった事は仕方ありませんが、このままでは周りに迷惑をかけてしまうので、
しつけ教室に通って何とかこの問題を解決しようと考えました。やっと実現した私たちの犬との暮らしは、問題行動の矯正から始まったのです。


りゅうは保護された時、ガリガリに痩せこけ、毛もろくに生えていない程、健康状態が良くありませんでした。
これまでにどれだけひどい目にあってきたか想像もつきません。私たちは厳しい訓練ではなく、
人と「共生」していくためのしつけという基準でしつけ教室を探していたときに、Visseのホームページに出会いました。
その中で糸山先生の「訓練としつけは違う」という考え方に共感できたので、御殿場から横浜まで通う決心をしました。


レッスンが始まるとすぐに、りゅうは横浜の教室ではほとんど問題行動を起こさなくなりました。
一見、問題は解決したかのように見えましたが、自宅の周りでは他の犬に対する問題行動は治まっていませんでした。

御殿場まで来て頂き出張レッスンも行って頂いたのですが、先生がリードを持って指示を出しても、
りゅうは犬を無視することはなく、興奮して指示にも従いません。それどころか、先生にも噛み付こうとする始末でした。


その後、先生と話し合い合宿トレーニングも行いましたが、それでも大きな変化はありませんでした。
そして、合宿トレーニングが終わった後、私たちはひとつの結論にたどり着きました。
それは、「私たち自身が先生のレッスンで学んだことを、日々の生活の中で実践していくしかない。」 ということです。


合宿後は横浜の教室へは月に1回のペースで通い、その1ヶ月の間にどう変わったか、どんなことが起こったかを
お話してアドバイスを頂くというレッスンの進め方をとりました。私たちも先生に倣って、
今まで以上にりゅうを観察するようになると、りゅうが私たちにサインを出していることに気付けるようになりました。

徐々に、りゅうが何をして欲しいかが分かるようになってくると、りゅうもさらにサインを送ってくれるようになりました。
以前は「おやつくれ」か「遊ぼう」といった一方的な要求だけでしたが、最近は「してもいいの?」と、
こちらの了承を得ようとするような仕草を見せるようになり、ヴィッセのしつけの理念である、お互いのコミュニケーションが取れている気がしてきました。


少しずつではありますが、りゅうとの信頼関係が出来始めた気がします。まだまだ先は長いですが、
ようやく、りゅうの飼い主として自立できてきたのだと思います。糸山先生のレッスンを受けて飼い主に必要なことは、
犬がそばにいて一番安心できる存在、頼りがいのある存在になることだということが分かってきました。

糸山先生のおかげでやっとそのことに気付くことが出来ました。ありがとうございました。
これからもりゅうと私たちの歩みを応援してください。