お散歩で他の犬に吠えかかる、家でチャイムや物音に吠えて止められない。飼い主を本気で咬む、咥えた物を取ろうとすると咬んでくるなど、愛犬の問題行動を考えた時、今の生活環境や状況がどんなに困難であっても、そして、犬の年齢も諦めることの理由にはなりません。
問題行動の矯正とは、犬だけをしつけ直すのではなく、もう一度始めに戻ってお互いにやり直すことだと思って下さい。 なぜなら、犬だけが問題で犬だけが悪い訳ではないからです。
犬の行動は、飼い主との相互関係の中で発生しているので、飼い主も変化しなければ、犬の行動も変わりません。そして、飼い主が学ぶということにおいて、決して遅すぎるということはありません。
問題行動の改善で大切なことは、その問題のみに目を向けるのではなく、問題を引き起こしている犬と向き合い、犬との暮らしの全体を見つめ直すことなのです。
犬は好き好んで問題を起こしている訳ではありません。問題行動で一番つらいのは犬自身なのです。問題行動は、愛犬に適切な環境と適切な学習を与えれば必ず改善します。絶対見捨てることはありませんので、 もう遅いと諦めないでご相談下さい。