犬のしつけ教室・出張レッスンを行う Visse のテキストから

  • ヴィッセで教えているしつけの項目

    ■盲導犬のトレーニングを基盤にしています。

    ■犬の方から「いいの?」とお伺いをたててくるようになります。

    ■いちいち指示をしなくても、犬が勝手に座ったり伏せたり、止まったりするようになります。

    ■無駄吠えをしないようにします。

    ■攻撃性が育たないようにします。 

    ■拾い食いをしないようにします。

    ■リードを引っ張らないようにします。

    ■我慢することを教えます。(命令して待たせることではありません)


    ■緊急のマテを教えています。

    ➪ヴィッセでは、もしリードや首輪が外れても大丈夫なように、「緊急のマテ」を教えます。これで愛犬の命が救えます。ほとんどの方が「ご飯のマテ」を教えますが、ご飯のマテがいくら出来ても、外では応用が利きません。

     

    ■やっても良いことと、やってはいけないことを教えます。

    ➪どんなに「スワレ」や「マテ」を教えても、「吠えてはいけない」とか、「周りに迷惑をかけてはいけない」ということは教えられません。この項目を、ヴィッセでは一番重要に考えています。

     

    どうでしょうか?みなさん。家庭犬のしつけって「スワレ」や「マテ」を教えることだと思っていませんか?従来のしつけは、「お座り」「お手」「おかわり」「おあずけ(ご飯のマテ)」などを教えることでした。

     

    その従来のしつけの目的とは、「犬に芸を教える」ことが一番の目的で、「人間社会に迷惑をかけてはいけない」という目的は、一切ありません。ひと昔前まで、マンションで犬を飼うことなどできませんでした。しかし、今は時代が変わり、ほとんどのマンションで犬を飼えるようになりました。

    そして、時代が変わった現在における家庭犬のしつけとは、「犬を飼っていない人や、周りに迷惑をかけない犬に育てること」だと思います。どんなに「スワレ」や「マテ」を完璧に教えたからといって、それで自動的に「お利口な犬」や「吠えない犬」に育つわけではありません。

     

    今、犬の問題行動の相談で一番多いのが「無駄吠え」です。犬に「スワレ」や「マテ」を教えることと、「吠えてはいけない」とか、「周りに迷惑をかけてはいけない」ということを教えるのは、まったく別なことなのです

     

    現在、日本や世界各地で行われているしつけの方法は、人間の仕事を手伝わせるための、訓練が基盤になっています。訓練とは「ある能力や特殊な技術を習得するために練習すること」で、要は「犬に何かをさせること」が、訓練の基本的な考え方です。

     

    その人間の仕事を手伝う作業犬としてのさまざまな訓練の前に、服従訓練と呼ばれる、「スワレ、フセ、マテ、ツイテ、コイ」の5つの動作を徹底的に訓練し、指示された命令のみに忠実に従わせることで主従関係を築いていきます。


    現在の家庭犬のしつけは、この服従訓練を基盤としているのですが、服従訓練とは、人間の仕事を手伝わせるための「家畜化」としての訓練を目的としたもので、家庭の中で、人と共に暮らすための「家族化」としてのしつけを教えるものではありません。


    ヴィッセが考える家族化としてのしつけとは、主従関係ではなく、文化も習慣もまったく違うヒトとイヌが、快適に暮らして行くために、コミュニケーションの取り方をお互いに学び、信頼関係を築いて行くことです。

     

    ヴィッセでは、犬に「国語=言葉「体育=遊び」「道徳=マナー」の3つの科目を教えています。とくに、重点を置いている科目は道徳です。そして、私が犬を教育する上で大切にしていることは、その子が持つ個性を尊重し、その子の個性に合わせたしつけをおこなうことです。

  • 間違ったしつけ方

    子犬のしつけ

     従来のしつけ~主従関係を築くことが前提

    ・ご飯は人間が先で犬は後。
    ・散歩は飼い主の都合で行けばよい。
    ・散歩は決まった時間に行かない。
    ・犬を飼い主より先に歩かせない。
    ・犬をソファーに乗せない。
    ・オモチャで引っ張りっこをして負けてはいけない。

    >↑の事を守らないと犬がリーダーになるそうですが、いくら☝の事を実践しても主従関係は築けません。なぜなら、あなたが主人としてふさわしいかどうかは、犬(部下)が決める事だからです。

     
    教え方の特徴~罰を与えるしつけ方が中心~

    ・マズルをつかんで叱る。
    ・甘噛みをしたら口の中に手を入れる。
    ・何かいけないことをしたら仰向けにして叱る。
    ・犬がリードを引っ張ったら、リードを強く引いて首にシ ョックを与える。

     

    >犬が鎖で庭につながれ残飯を食べていた時の、家畜として飼われていた時のしつけ方です。犬と暮らすようになった現在、家族の一員と考えている方にはお薦めできません。
     

    その他、間違った情報

    ・甘噛みを許していると本気咬みになる。
    ・マウンティングを許すと犬が上になる。
    ・出かける時は、
    声をかけずにさりげなく出て行く。

  • 問題行動について~飼い主の方に理解して頂きたいこと~

    褒める

    「しつけ教室に通ったが、トレーナーの言うことは聞くけど、私のいうことは聞かない」」という話をよく耳にします。私もワンちゃんたちを日中お預かりしてレッスンを行うので、「犬を預けると先生の言うことは聞いても、飼い主の言うことは聞かないのでは?」という質問をよく受けます。

    それに対して私の答えは、「飼い主が何も学んでいないから。」と答えています。犬に変化を求めるのなら、飼い主も変わらなければならないのです。この仕事を始めた当時、私が教えていたのは、訓練所で習った「服従訓練」を、そのまま飼い主の方に教えることでした。

    服従訓練とは、命令に従わないと叱ったり、リードを強く引っ張り首にショックを与えたり、時には体罰も使って服従する精神を植え付け、主従関係を強要するというものです。この服従訓練を受けた犬の特徴は、「怖い人の言うことは聞いても、怖くない人の言うことは聞かない」ことです。

    私が訓練所にいた頃、犬が私の指示に従わないとすかさず校長から「君が犬になめられているからだよ」とよく言われたものです。そうして、私が訓練所で教わったことは、「いかに怖い存在になるか」でした。そして、仕事を始めた当時の私はしつけではなく、人間に対する「服従法」を飼い主の方に教えていたのです。

    今、私が行っていることは、犬の「行動」に目を向けた「訓練」ではなく、犬の「」に目を向けたレッスンです。その「犬の心」を飼い主の方に理解してもらうことが、今の私の一番の仕事です。
     
    そして、しつけ教室は※基礎を学ぶところです。しつけ教室に通いさえすれば問題が解決するのではなく、大切なことは、しつけ教室を卒業した後の生活なのです。私たちがどんなに犬をトレーニングしても、飼い主がトレーナーから学んだ基礎を、日常生活という応用の場で実践できなければまた元に戻ってしまいます。
     
    問題行動のレッスンで一番大切なことは、飼い主の方の「どれだけ時間がかかっても絶対に治したい」という気持ちにかかっているのです。


    ※基礎= この基礎に対する考え方が、訓練士やトレーナーによって大きく異なるのが実情。

  • 犬のしつけは飼い主次第

    トレーナー

    犬のしつけは何のために行うのでしょうか?「訓練所に預けたけど、帰ったら元に戻った」 「本を何冊も読んだけど、上手くいかなかった」 「しつけ教室に通ったが、トレーナーの言うことは聞くけど、私のいうことは聞かない」など、こういう話をよく耳にします。

    何故こういうことが起きるのかというと、↑の方々に共通していることは「しつけは何のためにするのか?」という目的(ゴール)がないまま、行っているからだと思います。別な事で例えれば、「英会話教室に通ったけど全然喋れるようにならなかった」と言われる方も、そこに目的や必要性がないからです。

    しつけの目的は、それぞれの飼い主によって違うと思います。
    「自分が不安だから」 「周りに迷惑をかけないため」 「快適に暮らす為」など・・・。そして、その答えは貴方自身が自分で考えて出さなければならない答えなのです。お散歩で出会う人や、友達に聞いても答えられない問題なのです。

    なぜなら愛犬と暮らしているのはあなたであり、あなた自身も生活環境も、そして、犬も他の方とは全く違うからです。僕も日中、犬を預かってレッスンをするので、「犬を預けると先生のいうことは聞いても、飼い主のいうことは聞かないのではないでしょうか?」という質問はよく受けます。

     

    以前、ご夫婦で問題行動のカウンセリングを受けられた奥様から、同じ質問を受けました。すると、傍にいたご主人がすかさず、「もしそうなったら、俺たちが駄目だってことだよ」と、奥様に言ってくれたのです。

    僕は思わずご主人に拍手をしてしまいました。 
    しつけ教室は「基礎」を学ぶところです。私たちがどんなに犬をトレーニングしても、飼い主がトレーナーから学んだことを、日常生活という「応用」の場で「実践」できなければどうにもなりません。

    そして、自分が愛犬になったつもりで、「自分の生きがいは何だろう?」ということも考えてみて下さい。「ご飯を食べること」 「散歩に行くこと」 「ボールを追いかけること」 「友達に会うこと」

    なんだか禅問答のようになってしまいましたが、これらの疑問に対する答えはひとつではありません。何故なら100の家庭があれば、100通りの暮らし方があるのですから。
    そして、その答え一つひとつをじっくりと吟味してみてください。


    ちなみに私の答えは、「どこに出しても恥ずかしくない子に育てる為」です。