しつけと訓練の違い~1月19日~

2024/01/19

先日、いつもの公園でのこと。2頭の小型犬が並んで座っていた。その20メートル程先に飼い主が立っていて、
「待て」のハンドシグナルを出している。2頭とも微動だにしない。そして、飼い主が1頭を呼び寄せた後に、
もう1頭を呼び寄せたのである。う~ん、2頭別々の「呼び戻し」は、なかなか出来るものではない。

 

その翌日、また公園を歩いていると、正面から先の小型犬と飼い主がやって来た。
軽く会釈でもしようと思っていたら、すれ違いざま2頭にものすごい勢いで吠えかかられてしまった。

 

当の飼い主はというと、犬を叱るわけでもなく、僕に謝るわけでもなく無言のまま通り過ぎてしまった。
多分、この飼い主は、主人のいうことを忠実に聞くことが「しつけ」だと思っているのだろう。

 

いまだに「しつけと「訓練」が混同されているが、上記の「待て」からの呼び戻しは「訓練」で、
人や犬に向かって吠えないというのが「しつけ」です。いくら飼い主のいうことを忠実に聞いても、
人に迷惑をかけていたら何の意味もありません。

 

しつけとは、子供と同じように「やっても良いこと」と「やってはいけない」ことを教えることです。
その犬のしつけには、飼い主の「道徳観」と「価値観」が大きく左右するのです。