防御性攻撃行動について~ヴィッセのテキストから~

2022/05/17

防御性攻撃行動は、縄張り性攻撃行動とも呼ばれています。その縄張りは、通常「家」や「庭」
または、「車の中」であったりしますが、お散歩などで他の犬や、人に対して吠えている場合は、
飼い主が縄張りの対象となります。一般的に言う無駄吠えです。  
 
これらの縄張りに近づこうとする人や犬に、威嚇して吠えたり咬んだりして、
攻撃的に家族や自分を守ろうとすることが、防御性攻撃行動の大きな特徴です。
 
また、不安や恐れに基づいた攻撃性として、ブラッシングで身体を触ろうとしたり、
首輪やハーネスを付けようとする時に、飼い主に対して唸ったり、
更には咬みついたりして自分を守ろうとする不安性攻撃行動もよく見られます。

これらの行為が顕著な犬に共通していることは、生まれつき怖がりで警戒心が極度に強い犬です。
この問題行動の背景には、常に「不安」や「恐怖」「過去のトラウマ」などが存在し、
オス、メスともに3ヶ月齢~1才過ぎに出現することが認められています。 
 
防御性攻撃行動が発達すると考えられる要因
  
☑遺伝的要因   ☑現在の環境的要因  ☑社会化不足  ☑犬の性質 ☑散歩不足
 □飼い主の犬への接し方    ☑飼い主のリーダーシップ不足  □飼い主の行動と性格 
☑問題に対する飼い主の不適切な対処  □飼い主のしつけに対する意識不足 
 
改善に必要とされる期間
 
・2クール~4クール(飼い主の生活環境の改善による)
  
改善の為にやらなければならないこと
 
(1)散歩が足りていない場合、1日2回(最低30分)の散歩と十分な運動を与え、
          ストレスとエネルギーを発散させることで、「心」と「体」 のバランスを整え心身ともに満足させる。
 
(2)「日常生活で行う3つのこと」を毎日実践する。