しつけは習慣と管理~ヴィッセのテキストから~

2021/04/29

散歩中に拾い食いをする、他の犬に吠え掛かかる、マーキングをする、飼い主を本気で咬む等、

何か問題がある犬に、リードを伸ばして飼い主の前を自由に歩かせることは好ましくありません。

何故なら、犬にリードを引っ張らせて歩いているということは、

常にON状態(狩猟モード全開)で興奮しているからです。


そして、自由に歩かせているということは、好き勝手に行動して良いということになり、
拾い食いをしようが、他の犬に吠え掛かろうが、排泄をどこでもしようが犬の自由ということになります。
当然、犬の意識は飼い主には向いていません。

そんな飼い主に全く意識が向いていない犬に、↑の何か困った都合の悪い時だけ意識を向け、
OFFにして指示を聞かせることは、非常に難しいと思います。


散歩中の問題を未然に防ぐためには、子供と手を繋いで横を歩かせるように、
犬もしっかりと横につけて管理し、OFF状態で穏やかに歩かせることが大切です。
子供も犬も親と外に出かけた時は、「勝手に行動しない」ということが原則だと思います。


それは何故かと言えば、子供が好き勝手に行動すると危ないからです。
なので、事故が起きないようにきちんと管理すること。これは犬も同じだと思います。


例えば、子供と公園に出かけた時に、その途中で子供がお菓子屋さんやおもちゃ屋さんに
勝手に入ることを許す親はいないと思いますし、ついていく親もいないと思います。


公園に着くまでは、道草を食わないように親が子供の行動を管理し、公園に着いてから
思う存分走らせたり遊ばせたりするのではないでしょうか? これを「メリハリ」と言います。


そうして「ON」と「OFF」を飼い主がきちんと管理することで、
外で勝手に行動しない「お伺いを立てる子」に育っていくのです。