私達が小さい時から聞いたり、読んだりしてきた物語あるいは、テレビや映画の中に登場する犬たちは、
飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。そんなイメージが強いせいか、
多くの方が犬に言葉が通じると思い、言葉で言い聞かせようとします。
犬が人に話しかけられている時に気にしていることは、何を言っているかではなく、どういう風に言っているかなのです。
例えば、散歩中に無駄吠えをしている犬に、優しく「大丈夫、怖くないよ」とか「お友達でしょ」などと声をかければ、
優しい言葉がご褒美となり、犬は吠えることを肯定されたと思い、毎回同じ場面で吠えてしまいます。☜正の強化
犬とのコミュニケーションの取り方で大切なことは、
①犬の名前を呼ぶ ⇒ 良いことや楽しいことが起きる前ぶれ
➁犬が「なあに?」と飼い主を見上げる ⇒ 反応する
➂して欲しいことを伝える ⇒ スワレやオイデなどの行動
これがコミュニケーションの原則です。ちなみに、この流れを「3項随伴性」といいます。でもこれって人も同じですよね?
しかし、多くの飼い主の方が、「太郎スワレ」「次郎スワレ」という具合に、犬の名前と指示をセットにしています。
犬は、「なあに?」と反応する暇がないので、飼い主の顔を見上げて、アイコンタクトが取れるようにはなりません。
もうひとつのミステイクは、犬の名前を何度も呼ぶこととです。犬の名前を何度も呼ぶ癖がつくと、犬は1回で反応しなくなります。
人間も相手の名前を前を呼んで、相手とアイコンタクトが取れずこちらを見てくれなかったら、ミュニケーションは永遠に始まりません。
どうでしょうか皆さん?愛犬とコミュニケーションがきちんと取れていますか?