ヴィッセが考える共に暮らすためのしつけとは?

2022/05/26

ヴィッセが考える共に暮らすためのしつけとは、人に飛びつかないとか、台所に入ってはいけないとか、
他の犬と上手に挨拶ができるとか、日常生活でのルールを教えることです。
そのルールを教える上で、最も大事なしつけが禁止のしつけです。禁止のしつけとは、やってはいけないことです。

例えば、家で無駄吠えをしたり、散歩中に他の犬に吠えかかったりして周りに迷惑をかけていたら、
どんなにお座りや待てなどが上手にできても意味がないと思います。そして、この禁止のしつけ方が、あるトレーナーは「無視する」、
またあるトレーナーは、「叱る」というふうに、それぞれのトレーナーによって対処の仕方が違うのが現状です。


その禁止のしつけでは、以下のことが良く行われます。


・マズルをつかんで叱る    

・犬を仰向けにして叱る 

・叩く 

・音の出る缶を投げ驚かす 

・リードを強く引っ張り首にショックを与える

などですが、これらの対処法は、犬を「家畜」として扱うことを前提としたしつけの方法です。
ここで言う家畜とは、犬を人間より下に見て、犬の気持ちや心を尊重しないということです。


よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。
そんなイメージが強いせいか、多くの方が「犬は人間のようにものを考えることができる」と思い、
「ダメ!」「○○しない!」と叱って、犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。

 

しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと、反省ができない犬をいくら叱っても一時的にやめるだけで、
善悪の概念がない犬は、悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。
したがって、同じことに対していつまでも叱り続ける結果にしかなりません。
 

人と犬は、文化も習慣も、そして、コミュニケーションの手段も違います。そんな人と犬が一緒に暮らすわけですから、
犬をしつけようとする前に、飼い主が正しい知識を学ぶことです。そうして初めて、しつけに対する適切なアプローチと、
問題への的確な対処が出来るようになるのです。子供のしつけにも犬のしつけにも、近道はありません。
そして、犬のしつけは、飼い主次第です!